特集

BambooCutのこれから
気合いを込めて
ごあいさつ

 
BambooCutが10周年を迎えたことを
先週お伝えさせていただきました。
新年度に入りあっという間の1週間。
時間の流れる速さに驚きながらも
過去の10年間をじっくり振り返り、
そして未来の10年を考える時間となりました。

今回、そんなBambooCutの未来のことを
みなさんにすこしお伝えできたらと思います。

10年後の未来と言いながらも、
今年中に実現したいこともあったり、
いつか実現したいこともあったり。
とくに○年後とは決めつけずに書いてみます。
明日にはちがうことを言ってるかもしれませんが
どうぞ、お付き合いくださいませ。
 

 
⚫︎『塩』のお店をひらきます!

さっそく「梅じゃないんかい!!」と
ツっこまれそうな展開です。

基本的に梅干しの原料は「梅」と「塩」なので、
ずっと梅を追求してきたBambooCutにとって
「塩」は切っても切れない存在です。

とくにソルトコーディネーターの青山志穂さんとは
2016年にはじまった「備え梅」の企画から
ずっと塩のことを相談し、ご一緒してきました。
そんな青山さんと新たに塩のお店をひらきます。

オープン時期は、2024年7月。
そうです……あと3ヶ月なんです!

正式な発表はまたあらためてお伝えしますが、
私たちらしく、たのしいお店にできたらと
絶賛準備中ですので、乞うご期待!!!
 

 
⚫︎大手デリバリー×立ち喰い梅干し屋

期間限定の取り組みで、
とある大手デリバリーメーカーさんと
立ち喰い梅干し屋がコラボします!

つまり、いつもとはすこしちがった形で
みなさんに梅干しの魅力をお届けします。

この企画は5月下旬に発表します。
早く大声でみなさんに伝えたいですし、
たくさんの人に喜んでもらいたい企画です。

そして、立ち喰い梅干し屋というブランドで
今後もこういったコラボレーション企画を
たくさん実現できたらいいなと思っています。
そのためにもっといいお店に成長しなければ!

あとすこし。あとすこしです。乞うご期待!!
 

 
⚫︎梅と星の『東京梅』

BambooCutを発足した2014年。
東京唯一の梅の名所「青梅市吉野梅郷」の梅に
ウイルス(ウメ輪紋ウイルス)が感染拡大し、
一般家庭の庭も含めたすべての梅の木を
伐採せざるを得なくなり実行されます。

あの当時、心苦しい辛いニュースを知るも
何もすることができなかったことが
ずっと心残りでなりませんでした。

それから土壌を寝かせ、梅の木を植え、
やっと青梅市に実がなったのが2020年6月。
再び別のウイルス(コロナ)に邪魔をされ
そんなうれしいニュースは取り上げられず
未だほとんどの人に知られていません。

BambooCutは全国各地でイベントをしています。
地方に行くたびにその地域ならではの梅に出会い
その土地のものがある豊かさを感じてきました。

だからこそ東京青梅の梅でよろこんでもらえる
「東京梅」という商品をつくってみたい!
そして、浅草のど真ん中にある梅と星で
外国人旅行客の方にも喜んでもらえる
「Made in TOKYO」の梅干しとして
展開をしてみたいのです。

そんな想いを2018年頃からあたためています。
必ずこのプロジェクトはいい形で実現したい。
そんな強い気持ちを込めています。
 

▲青梅市吉野梅郷の梅

▲桜が満開の浅草

 
⚫︎BambooCutの『干しもの』

10年間、ひたすらに梅干しのことをやりました。
2店舗も梅干しのお店をつくることができるなんて
まったく想像もしていませんでした。
けれど、まだまだやれることはあるぞ!と
一丁前でなく、未熟な気持ちでいっぱいです。

さらなる梅干しの飛躍を考えるなかで、
「梅」のことではなく「干し」のことを
考えるようにもなりました。

そもそもきっかけはSDGsを考えたときです。
企業として取り組めるだけの力も知識もない。
金銭的体力も正直ありゃしません。
その時、冗談半分に思いました。

「梅干し自体がSDGsじゃん」

干すことで賞味期限を伸ばし、
干すことでおいしさを増幅させる。
この「干す」っていったいなんなんだ?

そのことに気がついた瞬間、
10年前に「梅干し」という食材のおもしろさ
(いや、良い意味での“違和感”!?)
と同じようにワクワクしはじめたのです。

どんな形でアウトプットするのか
表現にしていくのかはまだ不明ですが、
10年後のBambooCutの『軸』は
「梅干し」を分解した

【梅】と【塩】と【干す】

になっているのかもしれません!
 

▲浅草・梅と星の屋上で梅の天日干し

▲山梨県の干し柿

▲群馬県の干し芋

 
⚫︎たくさんの仲間と

・近い将来、BambooCutが運営する
実店舗が「3店舗」になります。
これからのことを長期的に考えれば
「立ち喰い梅干し屋」も「梅と星」も
1店舗ずつに留まらせるのか、
はたまた多店舗に展開していくのか、
それはまだ見定めている最中です。

・もちろん商品もたくさん企画し、
さらに増えていくことでしょう。
商品の市場も広げていきたいです。

・梅と星の2階のイベントスペースである
「うわのそら」ではいろんな展示や催事を
もっとたくさんの人に関わってもらいながら
年間を通して企画し運営していきたいです。

・それこそまだ漠然とした想像ですが、
「稽古場」という日本文化を体験できる場所も
梅と星につくりたいと思っています。

これからのこういう展開を一緒になって
実現したりたのしんでくれる仲間が
これからもすこしずつ増えていったら
こんなにうれしいことはないです。
 

▲集合写真(一応、竹トンボのポーズ)

 
⚫︎最後に

BambooCutの『粋』ってなんだろうか?

「伝えるを『粋』にプロデュースする会社」
として活動をしている私たちですが、
10年を経て、その『粋』ってなんだろうを
自分たちなりにずっと考えてきました。
 
江戸風俗を研究されていた杉浦日向子さんが
 

 
 実用外の贅沢、
 すなわち、『無用の贅』こそが、
 粋の本質です。

 ー「うつくしくて、やさしくて、おろかなり」より
 

 
という言葉を残されています。

この言葉はBambooCutを10年やってきて
実感していることと強く重なります。

あってもなくてもいいものかもしれない。
そこまでしなくてもいいのかもしれない。
それでも、無駄かもしれない贅沢の領域にこそ
「粋」がひそんでいるのだと信じています。

そんなBambooCutは、その考えをベースに

『かわいいと おいしいを 縁起よく』

を合言葉に次の歩みをはじめます。

かわいいを見つける。かわいいをつくる。
おいしいを見つける。おいしいをつくる。
それらを人と空間とデザインを用いて
縁起良く伝えていく。
そして、みなさんにたのしんでいただく。

そんなサービスをBambooCutが提供します。

これを実現していくためには
まだまだ人も時間も必要です。
そして、なにより皆さんの応援が必要です。
お店に来ていただきたいですし、
商品をたのしんでいただきたいです。

ほかにも何かご一緒できることや
役に立つか立たないかわからない情報でも
気軽にお声がけいただけたらうれしいです。

コツコツと歩んでいきますので、
BambooCut(株式会社バンブーカット)を
これからもどうぞ、よろしくお願いします。
 
 
株式会社バンブーカット
代表取締役 竹内順平
取締役   切替瑶太
 

気仙沼漁師カレンダー2024展
撮影・瀧本幹也
@青山ブックセンター本店
▶︎2023.12.20〜01.09

バンブーカットのオンラインストア BambooCut Market

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